みなさん貯金してますか?貯金なんて全然できないとお嘆きではないですか?
それもそのはず、給料も少ないし昇給もない、物価も光熱費も高くなるこのご時世、なかなか貯金まで気が回らないですよね。そこでなかなか貯金できない方に是非やっていただきたいご提案があります。
特にこの方法は「有り金あったら全部使っちゃうタイプ」にオススメです。
強制的に貯金されるシステムをつくろう
つみたてNISAを利用する
つみたてNISAを利用するのがお勧めです。
無理のない範囲で積み立てていきましょう。毎月数千円でも良いです。生活に響かない範囲でいつの間にか貯金しているというシステムを作りましょう。つまり「貯金のサブスク」を契約していると思ってください。
証券口座を開設するなら買付け手数料無料・信託報酬の安いネット証券がオススメです。さらにつみたてNISAでインデックスファンドなど配当や複利の恩恵を受けたり、インフレにも強いため貯金と資産運用のダブルの効果が期待できます。
ただし、資産運用には元本割れというリスクも存在します。しかし、資産運用のノウハウや心構えを勉強するには持ってこいの方法です。インデックスファンドなら破綻することはまずありませんので、是非挑戦して経験を積んでください。
つみたてNISAで心得ておくことは、ファンドの値下がり、値上がりに一喜一憂するのではなく、完全放置です
決して狼狽売りに走らない様にしましょう
財形貯蓄を利用する(一般財形貯蓄)
強制的に貯金するには一番強力な方法です。もし財形貯蓄が気になるのでしたらお勤め先に相談してみましょう。
財形貯蓄(勤労者財産形成貯蓄)には目的を問わない(一般財形貯蓄)、年金を目的とした(財形年金貯蓄)、マイホームの購入やリフォームを目的とした(財形住宅貯蓄)があります。
一般財形貯では3年以上の期間にわたって、毎月又は夏季・年末のボーナス時期などに賃金から天引きで事業主を通じて積み立てていく貯蓄のことで、複数の契約もできます。
また、財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄はそれぞれ利息への非課税措置がありますのでお得です。ただし、利息が非課税とは言っても利息自体がスズメの涙ゆえ「タンス貯金よりはマシ」ぐらいに捉えておきましょう。
各貯金方法の比較
つみたてNISAと財形貯蓄、そしてiDeco(個人型確定拠出年金)と一般的なタンス貯金との比較
つみたてNISA | 一般財形貯蓄 | iDeco(個人型確定拠出年金) | タンス貯金 | |
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メリット | ・100円〜と少額からできる ・自動で積立てできる ・自由に引き出せる ・利息や配当が非課税 ・中止しても保有分は運用が続けられる | ・1,000円〜と少額からできる ・給料から天引き ・自由に引き出せる ・元本割れは無い | ・月々5,000円以上1,000円単位で設定 ・自動で積立てできる ・利息や配当が非課税 ・運用歴が長いとお得 ・掛金が全額所得控除になる | ・少額からできる ・自由に引き出せる ・元本割れは無い ・マイペースでできる ・引落しの手間がない |
デメリット | ・換金に時間がかかる ・元本割れの可能性がある ・年間で積立てできる上限がある ・非課税優遇される限度額がある ・NISA口座を指定できる金融機関は1つだけ | ・勤務先が対応していないとできない ・利息がショボい ・積立期間は1年以上〜3年継続(年金などは5年)の縛りがある ・投資商品の場合は元本割れもある | ・原則解約できない ・1年間は設定した掛け金の額を変えられない ・60歳になるまで引き落とせない ・元本割れの可能性がある ・掛金の限度あり ・受取り方次第で税金に差がでる | ・失敗しやすい ・気合いが必要 ・利息が無い ・犯罪のリスク ・災害のリスク ・紛失のリスク ・把握しづらい |
コスト | ○安い金融機関がある | ◎なし(投資商品の場合は手数料等あり) | △信託報酬・手数料が高いことも | ◎なし |
インフレ | ○強い | △弱い | ○強い | ×無力 |
はじめ方 | △手続きが煩雑 | ○勤め先に申込むだけ | △手続きが煩雑 | ○簡単 |
続けやすさ | ○しやすい | △転職時に注意 | ○しやすい | ×難しい |
金融機関の 破綻 | ○有価証券や預かり金は全額保証(分別管理) | △1,000万円+利息まで保証 | △銀行の商品の場合、一般預貯金とiDeCo積立元本を合わせた合計1,000万円+利息まで保証 | ○影響なし |
見過ごせないインフレ
タンス貯金も銀行に預けるのも悪くはありませんが、見過ごせないのがインフレです。特に近年ではガソリン代や電気代、食材、運送費などの生活に欠かせない物の値上げが続いています。
今まで100円で買えていたものが130円出さないと買えないという状況は、つまりインフレに陥っているのです。
そして、値上げの原因には世界的な原料不足や燃料不足が原因であったり、日本の貨幣価値が下がっている事にあります。
なので、貯金にはある程度のインフレ対策が必要です。以下に、貯金のポートフォリオを現金だけに絞ってしまったがために起きてしまった悲劇を掲載します。
節約して貯金の原資にしよう
趣味の見直し
お金のかかる趣味があれば将来のことを考えて見直してみましょう。例えばバイクや自動車、登山、釣り、骨董品など、お金のかかる趣味をお持ちなら、貯金のハードルは一段と高くなります。
何故かと言いますと、一台数十万円〜数百万円する機材やこだわりのオーダー品、消耗品などの維持費や諸々の税金、どうしても参加したい趣味仲間とのイベントや交通費宿泊費、これらの趣味には金の糸目は付けられず、財布の紐がとても緩くなるからです。場合によってはせっかく貯めた貯金にまで手が出かねません。
将来、結婚して所帯を持った時などのことを考えれば、必然的に考えさせられることも起きてくるでしょう。もし、どうしてもその趣味を辞められないのなら、趣味を基本にした人生設計をしなくてはならなくなります。
ただし、趣味を活かした副業や事業を始め、追加収入となるのであれば全く問題ありません。場合によっては本業の収入を軽く追い抜くことだってあり得ます。
趣味を持つのであれば、収入に結びつく、事業として成り立てそうなものを選ぶと良いでしょう。またお金のかからない、老後でも続けられるような趣味は人生に華を咲かせてくれることでしょう。
良い浪費と悪い浪費を区別する
「頑張った自分へのご褒美」に乗せられないで!それは商社が考えたキャンペーンのキャッチコピーです。
また、「消費が減れば景気が悪くなるだろう」と心配される方もいらっしゃいますが、貯金できる人は世の中で圧倒的に少数派です。世の中の景気を左右するほどの影響力は全くありませんのでご心配なく。
バーゲンセールや福袋、ワゴンセールや半額シールも要注意です。それらは「得した」と誤解させて、お金をむしり取るセールスです。釣られてついつい買ってしまった物も、結局タンスや冷蔵庫の肥やしになっていては本末転倒です。もし、どうしても買うのなら「今日消費する分」「今必要な分」なら買い、いつか使うかもしれない程度なら買わないように冷静になりましょう。
また、ネットショップやポイントカードなどのポイント使用期限も要注意です。焦っていらない商品を買ってしまう罠ですから、有効期限が切れてしまうポイントは勉強代だと思って失効させ、安く済ませましょう。
もう使わなくなってしまったサブスクリプション契約も、解約が面倒で放置していたら、それも気づかない浪費ですから気をつけましょう。
浪費してストレス発散する考えは蓄財には不向きです。それは、お金で幸せを買おうとしています。幸せとは目に見えるものでは無く、驚くほど地味で当たり前の生活の中に隠れています。どうか気づいてください。
物欲に対して冷静になる
高価なブランド物の服や時計、最新のガジェット、話題の家電など、ついつい欲しくなってしまいますが、それって本当にあなたにとって必要な物でしょうか。その品を纏うことであなたの価値が上がるのでしょうか。
ガラスにダイヤモンドの飾りをつければ価値は上がります。しかし、ダイヤモンドにガラスの飾りをつけたところでダイヤモンドの価値は上がりません。
それと同じ様に、ブランド物であなたの価値が上がると考えているのなら、あなたはブランド物より価値が低いという事になってしまいます。冷静になりましょう。
クレジットカードでローンを組んだり、借金してまで購入するものは基本的に身の丈に合っていません。借金は慎重に検討しましょう。特にリボ払いは要注意です。絶対関わらない様にしましょう。
借金は最優先で解決すべき問題です。何故かと言いますと、借金の利子は資産運用で得られる利息や配当より遥かに高いからです。
浪費を減らして浮いたお金をそのまま貯金に回すだけで、今までと変わらない生活のまま貯金ができます
生命保険や、携帯電話プランなどの見直しをする
携帯電話が大手キャリアのままだったり、加入している保険も外交員に勧められるまま訳もわからず契約していると、貯金までお金を回せなくなってしまいます。
ところが、保険には手数料というのが存在します。だから大手保険会社はTVコマーシャルなど多くの広告を打ち、たくさんの保険外交員を抱えることができ、その人たちのお給料を十分支給できているのです。
そのことを考えれば、不要な保険商品はたくさん存在するので、ぜひ見直しをお勧めします。
特に生命保険などは、「資産運用にもなるから入った方が良い」と外貨建て保険を勧められることもあるので要注意。資産運用にしてはとても高額な手数料が取られることを知っておきましょう。
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そして、携帯電話会社は大手キャリアのままだと、月々10,000円以上の高額な無期限ローンを組んでいる様なものと考えてください。
格安SIMなら、大手キャリアに劣らないほど充実したプランが月1,000円〜5,000円ほどで契約できてしまう時代です。ご自分の携帯電話の使い方に合わせて格安SIMなどに契約変更するだけで、簡単に差額分を貯金に回せることになります。
因みに、私の携帯電話料金は月々1,000円程度です
副業や事業を始めて収入を増やそう
公務員を除く、ほとんどのサラリーマンは基本的に副業は許されています。また、公務員であっても条件次第では副業を認められています。
本来なら一つの就業で十分な稼ぎがあるはずですが、物価高にも関わらず昇給なし、それどころか増税の時代では、それまで副業を禁止していた企業も相次いで解禁にする動きが加速し、今や副業ブームと言っても過言ではないです。
そこで、自分の趣味や特技を活かした副業も可能な時代となりました。freeeやマネーフォワードクラウドなどのクラウド会計で帳簿を付け、事業所得として確定申告すれば、ある程度の家計の出費(水道光熱費、車両費、水道料金、家賃など)を家事按分として経費にできるのでお得です。
こうした副業で得たお金を全額貯金に回してしまえば、早期リタイアも可能です。
趣味で稼ぐことができれば、定年を待たずにサラリーマンを辞めてセミリタイアし、自由な人生を謳歌することも夢ではありません
自分のお金を守ろう
せっかく貯めた貯金も、さまざまな原因で失ってしまうリスクはあります。
良からぬ事を企む人は、あなたのなけなしの貯金どころか、借金させてまでむしり取ろうと企んでいます。なので、これらの犯罪も事前に手口を知っておけば、手を出す様なこともなく被害を回避する事ができるでしょう。
投資詐欺から身を守る
あなたの周りにはあなたのお金を狙う色々な罠が待ち受けています。そして、それらの罠はあなたの欲の皮を引っ張り、つい手を出させてしまう形で待ち構えています。
最近では、利回り20%以上など、高利回りを謳ってあなたの欲の皮を引っ張らせ、正常な判断を誤らせる金融商品(自動売買ツール)や投資コンサル、ネットワークビジネスなどが横行しています。
資産運用の利回りの目安は3~5%あたりを目安に、それ以上は明らかに怪しい投資話と思って間違いないでしょう。
知人から投資家を紹介されるパターンでは、投資を初めた時だけ配当金を払って信用させ、全財産を預けた途端に姿をくらますポンジスキームと言う詐欺も、相変わらず姿を変えて横行しています。
なりすまし被害から身を守る
また、最近では携帯電話の情報を盗み取り、所有者の知らない間にSIMカードの再発行を行って携帯電話を乗っ取り、銀行などの2段階認証を突破して預金を盗む犯罪が増えています。これらの発端は個人情報の流出です。
連帯保証人には親兄弟でもなるな
「連帯保証人には親兄弟でもなるな」とは昔から広く言われている言葉です。借金をするから連帯保証人になってほしいと頼まれることは、親しかった友人や自分の親兄弟でさえよくある話です。
連帯保証人とは、簡単に説明すると「借金する人が返せなくなったときに全額肩代わりする人」を意味します。なので、お金を貸した人が、貸りた人からもうお金を取れないと判断した時点(連絡がつかないなど)で連帯保証人に返済請求が来ます。軽い気持ちで連帯保証人にはならないよう気をつけましょう。
悪徳業者から身を守る
大手ショッピングサイトからの送りつけ詐欺、高価買取りと謳いつつ処理費用を請求する業者、無料点検を謳い不要なリフォームを強行する業者など悪徳業者は無数に存在します。
特に訪問販売はご注意ください。作業着姿の工事業者が「只今、この地域の〇〇を点検しています」と声をかけてくる場合があります。(中には電気・ガスなど、安全に関わる正規の点検もあります)
確かに、外から見ても外壁が壊れていたり、パイプから水漏れしていたり、明らかな不具合もあるでしょうが、まずは見積もりを依頼します。そして、「安く済ませたいので、相見積もり(あいみつもり)させてもらいます」と、その場では工事を承認せずに断りましょう。※見積もりが無料かどうかも確認しましょう
そして、本当に修繕が必要なら、3社ほど見積もりを取って、納得のいく業者に依頼しましょう。
貯金の目的は「自己肯定感を高めるため」
覚悟や目的がなければ貯金なんてできないと考えがちですが、そんなことはありません。貯金している感覚を無くせば良いだけです。そして貯金する目的も持たなくて良いのです。
お金とは、何にでも変幻自在に変えられる最強アイテムです。沢山持っておくと自信に繋がり、自己肯定感が段違いにアップします。なので、自己肯定感が低い人ほど貯金することをお勧めします
節約初めはお金が使えないことにストレスを感じますが、食べたくても食べられないダイエットと感覚は似ています。しかし、ダイエットよりも得るものはとてつもなく大きく、すぐに始められて、効果を実感できるのでオススメです。
歳をとってから「若いうちにもっとお金を使えばよかった」なんてことは絶対ありません。むしろ「もっと貯金しておけばよかった」と後悔ばかりするでしょう。未来の自分へ仕送りするつもりで貯金しましょう。
人生ある時に、ふと挑戦したいことが生まれるかもしれません。そんな時に挑戦できるか、それとも諦めるのか、それを決めるのは貯金です。
家計簿アプリを利用してみてください。自分の今の資産状況を常にチェックできるので浪費を抑えるきっかけになったりモチベーションの維持に貢献してくれます。
まとめ:貯金ができないなら貯金をしている感覚を無くせばいい
以上のことから、つみたてNISAや財形貯蓄を利用して強制的に貯金をすれば、貯金している感覚を無くすことができます。
また、その上で生活費の最適化や節約をすれば、今までよりもっと豊かで充実した生活を送りつつ、貯金までできてしまうことでしょう。
副業にも大いに挑戦していただき、今までよりさらに充実した生活と蓄財を目指して頂きたいと思います。