天井の電灯を別の電灯へ取り替えるだけなら電気工事士の資格がなくても交換できます。
電灯はほとんどの場合引掛シーリングという器具(家電ならコンセントに当たる部分)へ接続されています。
しかし、築50年ともなると旧型の引掛シーリングのままになっていることが多く、しかも外観は現在の引掛シーリングにそっくりなので、電灯を買った後で取り換えられなかったという事も起きるでしょう。
そうなるとシーリングを新しいものに取り替える工事が必要になります。
今回は古くなった電灯を交換することになったので第二種電気工事士資格を持っている私がDIYでシーリングを交換してみました。
古い引掛シーリングは取り扱い注意
現在の引掛シーリングは電源の接続と同時に天井に固定できる器具です。なのである程度の重さにも耐えられるよう設計されていますが、旧型の引掛シーリングは重さに耐えられるような構造になっていません。
写真は古いお家の天井に取り付けられていた旧世代の角形引掛シーリングです。
旧世代では、電源側なのに端子が剥き出しになっています。うっかり触ってしまいそうで感電する恐れが高く非常に危険です。
電灯側は端子だけになっていて重さを支えることができないため、電灯を固定する吊り下げ用フックが別に用意されていれば、ほぼ旧世代のシーリングだと思ってもいいでしょう。(ただし新型のシーリングでもシャンデリアなどの重い電灯なら吊り下げ器具が別途付いていることがあります)
もしシーリングから電灯を外して新旧を確認される場合は、安全のため必ず配電盤のブレーカースイッチをOFFにして取り掛かりましょう。外す時、剥き出しになった端子に触れる可能性があるからです。
写真は現在の角形引掛シーリング(天井側)です。端子は隠れていて安全で、さらにシーリング自体ある程度の重さにも耐えられます。(天井の支持体によります)
ちなみに工事不要・免許不要で古い角形引掛シーリングに装着すると今の角形シーリングに対応できるアダプターがありますが、元の引掛シーリングは電灯の重さを支えられない構造のため、元からあった電灯を吊るすためのフックを利用することになります。
そのためフックを使わずにアダプターのみで電灯を吊り下げていると電灯ごと落下して怪我をする恐れがあります。
夜中に落下して真っ暗な中で怪我でもしたらたまったもんじゃありません。
天井によっては重さに制限が・・・
古いお家の天井に多い「さお縁天井」は重い照明器具を支えられるほど丈夫ではありませんので、軽い照明器具を選ぶか、照明器具を取り付ける部分を補強する必要があります。
なので購入時に照明器具の重さも考慮する必要があります。
ちなみに私の場合、本体重量を2kgまでにしました。
ご自分で照明器具の他にもスイッチ類やコンセント増設をDIYされたい方は第二種電気工事士(国家資格)の資格取得をご検討ください。筆記試験と実施試験がありますが、持っていればDIYの幅が一気に広がり生涯使える免許になりますよ。