外気温度から室内温度への影響は窓からが一番大きいので、二重窓による断熱は効果的と言われています。
でも大掛かりな工事が必要で費用もかなり高額になります。
そこで今回はホームセンターで良いものを見つけましたのでご紹介します。
ニトムズ窓ガラス透明断熱フィルム
サッシの厚みとガラスの厚みの差を利用した簡易的に二重窓にできる断熱シートです。
サイズは90×180cmと表記されています。サッシが掃き出し窓で1枚ガラスでしたらサッシ1枚に対して商品1個となります。窓でしたらサイズを測って必要個数を決めます。
今回私が施工するのは上に透明ガラス、下に柄入り凹凸ガラスのセパレート窓です。
この凹凸ガラスによって貼り付けるタイプの断熱シートを施工できなくて、どうしたもんか考え中だった時にこの商品に出会いました。
しかもお値段的にこちらの方が安く、凹凸ガラスにも対応でき、断熱効果も高いと思います。
用意するもの
用意するもの:本製品、ドライヤー、延長コード、カッター(刃を新品に)、ハサミ
あれば良い物:プラスチックの小さいヘラ、ピンセット(はくり紙取りに)加湿器(静電気対策)
ケチケチ大作戦で商品2つをサッシ3枚分に施工
ガラス1枚の大きさは約60×90cm、商品は約90×180cm、ということは計算上ガラス1枚に対し1商品でガラス3枚分取れるということです。
フィルムのサイズには余裕がありますので3等分しても60cm以上ありました。
1.フィルムを貼った後では拭くことはできなくなりますので、まず施工前に窓をしっかり綺麗にしておきましょう。
2.次に両面テープをサッシに貼っていきます。手で押さえただけではちゃんと貼れていないのでヘラで擦って密着させます。この時まだ表側のはくり紙は剥がしません。
3.両面テープの外側にマスキングテープを貼り、カッターの刃からサッシを守ります。※私の場合は古いサッシでしたので省略しました。
4.ガラスに合わせて余裕めにフィルムを切り分けます。ただし1枚ガラスのサッシでは切り分けは不要です。切り分けるときは切り口が綺麗になるよう切れ味の良いハサミかカッターで切りましょう。※切り口はなめらかに!
5.上の両面テープのはくり紙を剥がしてフィルムの位置を合わせながら貼り付けます。
6.次に下の両面テープのはくり紙を剥がしてフィルムをピンと張って貼り付けます。この時少々シワになっても気にしないでおきましょう。この時に付属のシリカゲルを中に入れて結露を防ぎます。
7.左右を同様に貼っていきます。この段階でシワになっても気にしないでおきましょう。
8.両面テープからはみ出たフィルムをカッターでカットしていきます。
9.マスキングテープを取り除きます。
10.ドライヤーの温風をフィルムに当てます。温風が当たるとフィルムが一気にキュッと縮まります。
11.シワになっている部分にドライヤーの温風を当てるとシワが一気に無くなっていきます。
12.全体がピンと張るまで全体に満遍なく温風を当てます。極端に1箇所に当てすぎないようにしましょう。
13.フィルムの貼り具合は指で弾くとパンパンと乾いた音になります。
14.鍵のある部分はピンと張った後にカッターでくり抜きます。張る前に穴を開けると大失敗します。もし開けてしまったらあらかじめアタッチメントを取り付けて失敗を回避しましょう。
施工後の感想
施工後の体感ですが底冷えすることがなくなり効果は抜群だと思います。そしてただいま寒波到来中ですがファンヒーターも施工前はフル稼働だったのに、今は穏やかな運転のままです。
フィルムは結構丈夫で、指でつついたぐらいでは破れませんでした。
ただし、ペットちゃんの爪には敵わないと思います。ペットを飼われているお家には頑丈なアクリル板などを使いましょう。※アクリル板は火に注意
この製品で気になるところは、フィルムを扱っているとホコリを吸い寄せやすく、取り扱いや環境に十分配慮する必要があります。絨毯などにフィルムをじか置きすると、もの凄くほこりが付きますのでご注意ください。
また、切れ味の悪いカッターでフィルムをカットしようとすると切り口がギザギザになってそこから破れたりして大穴が開く可能性があります(今回失敗の原因)。
切り口が滑らかに仕上がるようカッターの刃は新品に交換しておきましょう。
また、刃物を扱いますので作業には十分ご注意ください。
唯一の不具合?
1年以上使い続けて、このフィルムによる唯一の不具合に気づきました。
それは、小さな羽虫でもフィルムに衝突すると小さく「パン!」と音が鳴ることです。
特にコバエなどは何度も激しく衝突するので「パン!パパパン!」と連続で音が鳴ります。
非常に小さな音ですが、確かに聞こえてきます。そしてこれがなかなか気になる音です。
音量としては掛け時計の秒針の動作音ぐらいでしょうか。
ハエ叩きなど物を使ってコバエを落とすことはフィルムを破りかねないので、手のひら全体をフィルムに押し当てて潰すか殺虫剤を吹きかけるしかありません。
ですが保温効果は確かだと思いますので大事に使っていこうと思います。