「最近の日本は景気が悪く、増税でますます生活が苦しくなっていく一方…。」
そんな言葉を耳にする機会が増えたと思いませんか?
確かに、経済的な豊かさと心の豊かさは切り離せない関係にあります。
しかし、少し視点を変えて世界に目を向けてみると、日本は驚くほど恵まれた環境にあることに気づくはずです。
治安の良さ、清潔な飲み水、豊富な食料、インフラの充実度、そして道徳心の高さ。世界的に見ても、これほどまでに生活水準の高い国は稀と言えるでしょう。
にもかかわらず、国連の「世界幸福度報告」では、2023年:137カ国中58位、OECD Better Life Index(仕事と生活のバランス、健康状態、社会とのつながりなど11の指標で幸福度を測定)では、日本は38カ国中20位と、決して高い順位とは言えません。
これは、物質的に恵まれた状態と、私たちが「幸せ」だと感じる心の状態との間に、何かしらのギャップが生じていることを示唆しているのではないでしょうか?
そこで今回は、今日から実践できる簡単な8つの方法を通して、あなた自身の「幸せ」を育むヒントをお伝えしていきます。
ぜひ、読み進めながら、「私にとっての幸せとは何か?」を改めて考えてみて下さい。
この記事は、個人的な考えをまとめたものです。
特定の宗教や団体への勧誘、あるいは思想の押し付けを目的としたものではありません。
方法1:感謝の気持ちを忘れずにいよう
「幸せ」は、意外と身近なところに隠れているものです。
毎日当たり前に過ごしていると、つい忘れてしまいがちですが、朝、無事に目が覚めたこと、温かいご飯を食べられること、家族や友人がいることなど、感謝すべきことがたくさんあります。
「感謝する」――。
そう口で言うのは簡単でも、実際に行動に移すのは難しいと感じる方もいるかもしれません。
そんな時は、ノートに感謝できることを書き出してみたり、朝起きた時や夜寝る前に、声に出して感謝の言葉を口にしてみたりする習慣を作ってみましょう。
感謝の気持ちを意識することで、日常のささいな出来事にも幸せを感じられるようになり、毎日がより豊かになっていくでしょう。
ぜひ、周囲の人との時間を大切にしながら、感謝の気持ちを伝えてみてください。
そして、何よりも大切なのは、「自分自身」を大切にすることです。
自分を大切にすることで、自己肯定感が高まり、周囲の人はもちろん、自分自身をも大切に思えるようになります。
「ありがとう」を口癖にするなど、感謝の気持ちを行動で示すことが、幸せを引き寄せる第一歩になるはずです。
方法2:目標を立てて、小さな成功体験を積み重ねる
「幸せ」は、ただ待っていても訪れるものではありません。
自ら行動を起こし、目標を達成していくことで、より大きな「幸せ」を感じることができます。
目標を達成すると、自信や達成感が生まれ、自己肯定感が高まります。
しかし、最初から高すぎる目標を設定してしまうと、達成することが難しく、モチベーションが下がってしまいやすいという側面も。
そこでおすすめなのが、「小さな目標」を立てて、成功体験を積み重ねていく方法です。
例えば、「毎日5分間だけストレッチをする」「今週中に本を1冊読み終える」、簡単に達成できそうな目標を立て、クリアしていきましょう。
中でも特におすすめなのは貯蓄です。お金がどんどん溜まっていくことの安心感と自己肯定感は格別です。
そうして自己肯定感が高まり、徐々に「自分はできるんだ!」という前向きな気持ちになっていくでしょう。
その時は声に出して自分を褒める事を実践してみましょう。
方法3:人と比べて落ち込むのはやめよう
現代社会では、SNS などを通して、常に他人と自分を比較してしまい、劣等感を感じやすくなっています。
しかし、他人と比べて落ち込んでいては、「幸せ」から遠ざかってしまうだけです。
大切なのは、「自分は自分」と割り切り、焦らず、自分のペースで人生を歩んでいくこと。
もしも、SNS を見て他人と比較してしまいそうになったら、思い切って SNS から距離を置いてみましょう。
また、「他人」ではなく「過去の自分」と比較してみるのも効果的です。
以前の自分と比べて、成長できた部分、改善できた部分を見つけることで、自己肯定感が高まり、自然と「幸せ」を感じやすくなるでしょう。
過去の失敗や過ちも、すべてあなたの一部として、ありのままに受け入れてあげてください。
そして、いつまでも自分を責めるのではなく、「これからどうすれば良いか」「次はどんな貢献ができるか」と、未来に向けて積極的に行動していくことが大切です。
方法4: 健康な体と心を手に入れよう
「幸せ」は、心と体が健康であってこそ感じられるものです。
心が元気でも、体が不調だと、なかなか「幸せ」を実感できません。
逆に、体が健康でも、心が疲弊していると、「幸せ」を感じにくくなってしまいます。
健康的な体と心を手に入れるためには、規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけることが大切です。
睡眠時間をしっかりと確保し、栄養のある食事を摂り、体を動かす習慣を身につけることで、心も体も健康になり、「幸せ」を感じやすい状態を作ることができます。
また、歯科検診や健康診断は定期的に行って自分の体の具合を把握しておくことも大事です。
方法5:自分と向き合う時間を大切に
毎日、仕事や家事、育児などに追われていると、自分のための時間がなかなか取れないという人も多いのではないでしょうか?
しかし、「幸せ」を感じたいのであれば、自分と向き合い、心を休ませる時間を作ることが大切です。
好きな音楽を聴いたり、ゆっくりとお風呂に浸かったり、自然に触れたり、自分なりのリラックス方法を見つけてみましょう。
最近注目されている「マインドフルネス」もおすすめです。
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に意識を集中することで、雑念を払い、心を穏やかにする瞑想法のこと。
ストレスを軽減する効果や、集中力や創造性を高める効果も期待できます。
方法6:ネガティブな情報に反応しない
SNSやニュース記事のコメントで他人を非難する内容の書き込みをよく目にしますが、他人をどれだけ傷つけても、決して自分は幸せになれません。
SNSやニュース記事を見て不快に思うのは仕方がないと思いますが、かといって非難して良いわけではありません。
むしろ他人を非難する行為は自分を非難する行為に深くつながっています。
「弱い人は復讐する。強い人は許す。賢い人は無視する。」というアインシュタインの名言があります。
自分の幸せのためにも、不快に思うSNSやニュース記事は目にしても反応しないことを実践しましょう。
方法7:他人に期待しない
「あの人にこうしてほしい」「周りの人はこうあるべきだ」。そんな風に他人に期待してしまい、疲れてしまうことはありませんか? 他人に期待すると、その期待通りにいかない場合に怒りや失望を感じてしまいます。
実は、他人に期待しない生き方を選ぶことで、穏やかな心で日々を過ごすことができるだけでなく、人間関係を円滑にし、自分自身の成長にも繋がるなど、様々なメリットがあるのです。
例えば、他人から認められたいという期待を手放すことで、ありのままの自分でいられるようになり、自己肯定感が高まります。
また、相手をありのままに受け入れることができるようになり、人間関係がより円滑に。さらに、相手への感謝の気持ちも自然と芽生えやすくなるでしょう。
他人への期待を手放すことで、「自分はどうしたいのか」「どうすればいいのか」を主体的に考えるようになるため、自然と行動力が身につきます。
その結果、問題が起きたときも、人のせいにせず、自ら解決しようと努めるようになり、問題解決能力を高めることにも繋がるでしょう。
もちろん、他人に全く期待しないというのは難しいことです。しかし、「期待しすぎない」という意識を持つことで、これらのメリットを享受し、より豊かで幸せな人生を送ることができるでしょう。
方法8:執着に囚われない
私たちは誰もが、物や人間関係、地位や名誉など、様々なものに執着を抱えて生きています。
適度な執着は、目標達成の原動力となることもありますが、行き過ぎた執着は時に私たちを苦しめ、自由を奪ってしまうこともあります。
「もう手に入らないかもしれない」「あの人と離れたら私は生きていけない」
そんな風に、特定のものや人に固執してしまうと、心が不安定になり、ストレスを感じやすくなってしまうのです。
しかし、執着を手放し心を軽くすることで、私たちはより自由で、穏やかな日々を送ることができます。
執着を手放すことで得られるメリット
- 心の安定: 不安やストレスから解放され、穏やかな自分を取り戻せます。
- 心の余裕: 他人や物事に振り回されることなく、心にゆとりが生まれます。
- 良好な人間関係: 相手を尊重し、適切な距離感を保てるようになります。
- 柔軟性: 変化を恐れず、新たな可能性を受け入れられるようになります。
- 自己成長: 自分自身と向き合い、真の強さを育むことができます。
執着を手放すことは、簡単なことではありません。
しかし、その先にある自由で満ち足りた未来を想像してみてください。
小さな一歩を踏み出すことで、きっとあなたはより軽やかに、そして自分らしく幸せな人生を歩んでいけるでしょう。
自分が幸せかどうかを判定する
「自分が何に幸せを感じるのかわからない…」そんな時は、ぜひ以下の項目について考えてみてください。
例えば、「私は友人と飲みに行くことが幸せだ」と感じるとします。
でも、その幸福感は、本当に心が満たされるものですか?それとも、一時的な高揚感で、時間が経つと虚しさを感じてしまうものですか?
真の幸せとは、一時的な快楽ではなく、穏やかで、長く続く、持続的な心の状態です。
一般的に、幸せを感じやすい人には、次のような特徴が見られると言われています。
- 人生に満足している
- ポジティブな感情を多く経験する
- ネガティブな感情に必要以上に囚われない
- 目標や夢を持ち、それに向かって進んでいる
- 家族や友人など、周囲の人々と良好な関係を築けている
- 良い面も悪い面も含めて、ありのままの自分を受け入れている
- ストレスや怒りの感情をコントロールできる
- 日常に感謝の気持ちを持てる
- 過去や未来にとらわれず、「今」を大切に生きている
- 心配事に対して、対処できることは取り組み、できないことは手放すことができる
もちろん、これらの特徴をすべて備えている人だけが幸せになれるというわけではありません。しかし、多く当てはまる人ほど、幸せを感じやすい傾向にあると言えるでしょう。
道端に咲く花を見て、心を動かされるか、それとも見過ごしてしまうのか。幸せは、特別なものではなく、日常の些細な出来事の中にこそ宿っています。
そして、それを「幸せ」だと感じ取れるかどうかは、あなた自身の心の持ち方次第なのです。
まとめ: あなたも今日から「幸せ」を感じてみませんか?
私たちは、「幸せになりたい」と願いながらも、ついつい他人と比較したり、目先の欲望に振り回されたりしてしまいがちです。
しかし、本当の幸せとは、外の世界ではなく、自分の心の内側に存在しているのではないでしょうか。
普段は意識することなく、当たり前のように過ぎていく日常の中にこそ、かけがえのない幸せが隠されているのかもしれません。
そこで今回は、今日から実践できる簡単な8つの方法をご紹介しました。
感謝の気持ちを忘れずに、小さな目標を達成する喜びを味わい、自分と向き合う時間を大切にしながら、周囲の人との温かい繋がりを感じていきましょう。
そして、何よりも、自分自身を大切にすることを忘れずに。
きっと、穏やかな幸福感に包まれた日々を送ることができるはずです。