みなさんはお金が好きですか?もちろん、大好きですよね。
では、その大好きなお金の勉強をしていますか?ほとんどの方の答えは「いいえ」でしょう。
それに「私は勉強しています」と答える人も知識的に偏っていたり、ギャンブルやFX、ビットコイン、宝くじなど見当違いな発想の人だっています。
そこで、お金の勉強といっても具体的に何を勉強したら良いのかわからないのなら、ファイナンシャルプランナー技能士の受験を検討してみてください。ファイナンシャルプランナーの学習を通じて、生涯のお金に関わる重要な要素を総合的に学ぶことができます。
ファイナンシャルプランナー技能士は国家資格で、1級から3級までが存在します。個人的な感覚で表現すると、3級は一般常識レベル、2級は事業にも関わるレベル、そして1級は業務に値する高いレベルだと思っています。
高校生以上であれば、一般常識レベルである3級は必修科目として取り入れた方が良いと思っています。それぐらい人生において知っておくべき知識なのです。
なぜ若いうちにこの資格を?
一番わかりやすく説明するなら「もっと若いうちにこの勉強をしておけばよかった」と私は後悔しているからです。
例えば、税金や保険、不動産、金融資産運用などの知識が不足していると、節税や保険の見分け、資産運用のチャンスを逃してしまいます。もし若いうちにこれらの知識を身につけていたら、私は今とは違う状況になっていたかもしれません。
さらに、国民年金についても注意が必要です。たとえば、20歳から60歳までの40年間にわたって納付することが義務付けられている国民年金は、学生時代の分を未納してしまっていた場合、後で追納する必要があります。しかし、私は学生納付特例制度や追納制度などの救済措置について知らなかったため、その適用を受けることができなかったのです。
以上の理由から、若いうちにお金に関する知識を学ぶことは重要です。後悔や不要な負担を避けるためにも、早めに学んで将来のための準備をすることが大切です。

生活に関わる色々な税金を知ることができる
普段の生活で私たちは知らず知らずのうちに税金を収めています。例えば、スーパーマーケットでの買い物なら食料品、お酒やタバコ、自動車の購入時やガソリンなどの燃料、給料の所得税や住民税など、さまざまな税金が存在します。実際、税金の種類は約50種類ほどあります。
サラリーマンは給料を受け取る前に既に税金が差し引かれているため、あまり気にならないかもしれません。しかし、副業した場合の利益や投資の運用益、高額な医療費を支払った場合などで確定申告を経験した人なら気になることでしょう。
また、社会人になって2年目に「なぜか給料が減った」と感じた人もいるかもしれません。これは、2年目から住民税が徴収されるためで、住民税は「昨年の収入から計算され、翌年から徴収される」という仕組みだからです。サラリーマンが会社に黙って副業をしていることが会社にバレるのは、この住民税が関係しています。
そして税金がどのような項目でどの割合で差し引かれていくのか、また経費(医療費控除、住宅ローン控除、ふるさと納税など)を利用することで節税できる場合があることを知っておくとお得です。
納税は適切に納めることは義務であり、納めないことは犯罪です。しかし、勝手に引かれた納めなくてもよい税金は還付金として取り戻すことができるのです。

還付金詐欺は制度をよく理解していない人が被害に遭います。ちゃんと知っていれば被害に遭わなくて済むでしょう。
社会保険・年金制度など人生設計を立てられる
サラリーマンの場合、所得税、住民税と合わせて社会保険料も支払っています。
社会保険料には健康保険、※介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険という5つの保険が含まれており、一部の企業では企業年金も別途存在することがあります。※介護保険料の支払いが発生するのは40歳になってからです
この保険料は報酬額(標準報酬月額)に基づいて計算されるため、所得税と同様に年収が上がると社会保険料も増えます。そのためサラリーマンの場合、年収が高くなればなるほど所得税と社会保険料の負担も増えることになります。
また、専業主婦(主夫)の場合、サラリーマンの扶養に入っている間は国民年金と同様の扱い(第3号被保険者)となるので、もし熟年離婚した際の主婦(主夫)の年金は老齢基礎年金のみになり、老後の生活が非常に困難になる可能性があるので安易な離婚は要注意です。


金融資産運用でお金を働かせる方法を知る
投資に対して良いイメージを持っている人は少ないと思います。なぜなら、定年退職者が銀行の勧めるままに投資商品を購入し、大幅な損失を出すという話をよく耳にするからです。彼らはこれまで投資を経験したことがなく、知識不足な状態で投資に取り組んだためです。
また、テレビなどでよく見かける保険商品や投資商品は、「その商品がたくさん売れれば販売会社が儲かるため広告を出している」という事実を忘れてはいけません。
しかし、投資についてよく勉強をし、実際に運用し経験を積んでいる人なら、これほど効果的に資産を増やせる手段は他にはないと思っています。それにNISAという素晴らしい非課税制度があります。この制度を有効活用できる時代に生きていてラッキーだと思います。※私的にはiDecoはお勧めしません。



おすすめ投資スタイルは上がろうが下がろうが「投資したら完全ほったらかし」です。そして「時間は最高のスパイス」です。若い人はその「時間」を沢山持っているのでぜひ有効的に使いましょう。
不動産にも強くなれる
不動産は金融資産運用とよく似ていますが、不動産は現物があるため、通常はリスクが比較的少ないです。しかし、不動産には運用ノウハウだけでなく、路線価や固定資産税などの税金、建築基準の建蔽率や容積比、接道義務、借地権など、さまざまな不動産に関連する知識が必要です。
そのため不動産取引は非常に複雑であり、悪質な不動産会社によって不利益な取引や法外な請求を受ける可能性もあるため、自己防衛のためにも知識を持っておくことが重要です。


相続・贈与で怖がらなくてもいい
「相続は争族」という言葉がありますが、これは非常に的を得ています。本来、法定相続によって平等に相続が行われるべきですが、同居して面倒を見たり介護をしたり、生活費を支援していたにも関わらず、法定相続ではそれが適切に評価されず、争いが生じる可能性があります。
また、子供がいないために顔も知らない法定相続人が突然現れて、思っても見ない争いが起きることもあります。
こうしたトラブルを避けるためには、事前に公証役場で遺言書を作成したり、遺産分割協議書を作成して相続人同士の問題を解決することもできます。こういった知識を持つことは争いを回避する上で非常に有効です。



私は法定相続すると適切な分配にならなかったので話し合いにより遺産分割協議書を自分で作成しました。
また、生前贈与や保険金受け取りに際して所得税または贈与税または相続税のいづれかが課される場合もあるので慎重に、且つ計画的に贈与や相続するための知識も必要です。
保険を知ってリスクに備える
リスク管理は主に生命保険から自動車保険、火災保険などの保険商品を指します。また、借金による利息や将来に必要な資金計画などもリスクとして管理する必要があります。
保険とは、低い確率でも被災した場合に甚大な損害が発生する可能性に備えるためのものです。なので損害が大きくない場合その保険に入る必要はありません。そして、よく知られているメジャーな保険商品でも、「入った方が良い保険」と「入らなくても大丈夫な保険」というものが存在します。
例えば、「ペット保険」は保険料の支払い額よりも貯金でカバーする方が経済的である場合があります。また、「医療保険」は加入していなくても日本においては高額療養費制度という充実した制度があります。さらに、「車両保険」も契約期間終了時に実質的な保険金の受け取りがない場合が多いです。
また、保険会社に勤めているファイナンシャルプランナーは、自身の報酬のためにさまざまな商品を勧めてくることがありますので注意が必要ですが、知識を持っていれば保険商品の判断は、ある程度自分で行えるようになるでしょう。



ペット保険は加入できる年齢の内はほとんど病気しないので私は加入せず、老年期に入って病気に罹りやすくなった時のために積み立てています。


お金の勉強をしたいならファイナンシャルプランナー技能試験は最高の勉強法です
「お金の勉強はしたいけど具体的に何を勉強すれば良いかわからない」ならぜひファイナンシャルプランナー技能士の受験をお勧めします。ファイナンシャルプランナー技能士資格はお金の知識だけでなく人生設計にも大いに役立ちます。
そしてこの知識を自分だけでなく他人にもアドバイスをすることで社会的に貢献することができます。
また金融・保険業界、不動産業界、税理士事務所、企業の社労士などの職種に有利だったり、ファイナンシャルプランナー技能試験と被っている知識を生かすことで簿記や税理士、宅地建物取引士などの資格に挑戦しやすくなったりします。
ファイナンシャルプランナー受験のおすすめ勉強法
ファイナンシャルプランナーの試験勉強はお金をかけずに十分できます。特に過去問題集をひたすらこなしていくと問題文のパターンや何が重要かわかってきます。


YouTuberのおーちゃんさんはちょっと笑えて楽しく覚えられる語呂合わせや覚えるべき要点をわかりやすく教えてくれたり、他の受験仲間と一緒にやる気にさせてくれるのでおすすめです。
実際の自分の環境に当てはめていくとより効果的に
自分の家族構成や実生活に当てはめていくと覚えやすく忘れません。また、実際に家族や友人の相談に乗ったりすると、リアルな相談案件から関連する項目を随時調べていくうちに実務的に覚えやすくなるでしょう。
人生100年時代と言われています。50代の私でさえ人生半分過ぎたぐらいですが、資格を持ったことでこれからの人生設計を見つめ直すことができました。若い方ならさらに効果的な人生設計が作れることでしょう。これをきっかけにぜひご検討ください。