みなさまはご自分の「ねんきんネット」を確認したことはありますか。
「年金って本当に自分の時にいくら貰えるのか不安だ」と思われている方も多いのではないでしょうか。
でも安心してください。
ねんきんネットを使えば、自分が年金をもらえる時になったらいくらもらえるのかが調べられます。
また、何歳まで働いて何歳から受給するといくらもらえるなどシミュレーションもできます。
ねんきんネットにログインしてみよう

自分の年金がどうなっているのか調べるためには、まずは「ねんきんネット」にログインする必要があります。
「ねんきんネット」へのログインには以下の2つの方法があります。
・マイナポータルとの連携
・「ねんきん定期便」のハガキ
※「ねんきんネット」のユーザIDの取得の際には、基礎年金番号、メールアドレスが必要となります。
お手元に年金手帳や年金証書など基礎年金番号が確認できるものを用意して登録申請を行ってください。
※マイナポータルから「ねんきんネット」へ初めて利用する場合は平日8時から23時の時間帯に行ってください。
マイナポータルとの連携
マイナポータルとの連携が済んでいたらマイナポータルへログインすると「ねんきんネット」へ確認しに行くことができます。ログインする際にマイナンバーカードとマイナンバーカードを読み取れるリーダーかスマホが必要です。
※マイナンバーカードの電子証明書(暗証番号)の有効期間は発行の日後5回目の誕生日までです。有効期限が切れていたり数回間違えてロックがかかった場合は役所で再登録の手続きをしましょう。
「ねんきん定期便」のハガキ

「ねんきん定期便」のハガキがあれば「アクセスキー」が記載されているはずですので、ねんきんネットへすぐにログインできます。
※ねんきん定期便に「アクセスキー」の記載がない場合は日本年金機構のねんきんネットに登録するにはを参照してユーザーIDを発行してもらいましょう。
まずはマイナポータルへ
PCで閲覧する前提でマイナポータルとの連携が済んでいると仮定して解説します。まだ連携をしていない場合はマイナポータル「もっとつながる」からねんきんネットへの登録をしましょう。
まずPCからマイナポータルTOPへアクセスします。下の画像をクリックするとマイナポータルのTOPにジャンプできます。

右上の「ログイン」をクリックすると下の画面になるので

「2次元バーコードでログイン」をクリックして・・・

「スマートフォンアプリで2次元バーコード読み取り」をクリック、やり方の説明の下にスクロールしていくと「2次元バーコードを表示する」ボタンがあるのでクリックして画面に2次元バーコードを表示させてください。

PCの画面に2次元バーコードを表示させたら、次はスマホの操作になります。



スマホの置く位置が結構シビアです。
スマートフォンでマイナポータルアプリを起動し、アプリの赤丸部分をタップすると2次元バーコードスキャンモードになるので、スマホでPCの2次元バーコードを読み取ります。
続いて暗証番号を入力して、認証に成功したらマイナンバーカードの読み取りをします。
読み取りに成功すればPCの画面が自動で切り替わり、マイナポータルにログインした状態になります。スマホのアプリは終了しても大丈夫です。

個人的には、ここは単純な4ケタの暗証番号よりもせっかくスマホについている指紋認証や顔認証機能で済ませれないか将来に期待したいところです。
※スマホからもねんきんネットの確認ができますが、その場合はマイナポータルアプリのログインをタップして同様のログイン操作をします。
ねんきんネットが見れるようになる
マイナポータルにログインできたらTOPの「注目の情報」に「年金記録・見込額を見る」があるのでそこをクリックするとねんきんネットへジャンプします。


↓ここからはねんきんネットの操作になります。
ねんきんネットにログインすると今まで収めた年金額や加入状況が一覧表示されて詳細まで全て閲覧できます。意図しない「未加入」や「未納」がないかしっかり確認しましょう。
将来もらえる年金額を調べるにはメニューの「将来の年金額を試算する」をクリックします。


まずは「かんたん試算」をクリックしてみましょう。


「かんたん試算」と「詳細な条件で試算」があるので、まずは「かんたん試算」をクリックしてみましょう。


私の場合、現在の条件のまま65歳から受け取ると年140万ちょっと・・・なかなか厳しい数字ですね。これでも厚生年金ありですからまだマシな方です。もし基礎年金だけだったらとても生活は成り立たないでしょう。
なお夫婦でもらえるようになれば、このままでも問題ないかもしれません。
「詳細な条件で試算」を使ってみよう


各項目に職業や受給開始年齢を入力していきます。
この試算では70歳まで繰り下げ(受給時期を遅らせる)を設定しました。60歳から69歳までマイクロ法人の収入(青色の棒グラフ)のみ表示していますが個人事業も続けていくつもりなので受給開始までの収入は心配ありません。


年220万くらい。生活費ならこれでなんとかなりそうです。今の生活レベルを上げないようにしようと思いました。
さらに75歳まで繰り下げた場合の試算では年270万近くがもらえるようですが、問題はどこまで長生きできるかです。そこまで繰り下げると87歳以上長生きしないと元は取れないようなので、自分の体との相談で受給開始時期を検討するつもりです。
ちなみに厚生年金は現役時代の年収によってもらえる年金額は変わってきます。私の場合の年収は300万円で31年勤めてきた分があるのでこの試算額です。


条件によっては老後は厳しいかも
最強は定年まで夫婦共働き
何と言っても最強は定年まで「サラリーマン夫婦」「公務員夫婦」でしょう。
さらに長期にわたって企業年金やiDeCoに加入していれば、特に備えを考えなくても老後は安泰だと言えます。
ただし収入に見合った生活レベルなのか、生活費をしっかり見直しましょう。
※2015年10月に公務員特有の共済年金は厚生年金へと一元化され、さらに「職域加算」も廃止されています。
一般的なサラリーマンと専業主婦(主夫)はギリギリライン⁈
一般的なのは、サラリーマンと専業主婦(主夫)。専業主婦(主夫)は「第3号被保険者」となり第2号被保険者(サラリーマン)に扶養されている配偶者です。
ここで注意しないといけないのは専業主婦(主夫)の方は厚生年金の扱いではないということで、主婦(主夫)がもらえる年金は国民年金つまり老齢基礎年金だけの額になります。※別途加給年金や振替加算などはあります。
ただし配偶者が結婚前にサラリーマンで、結婚と同時に退職した場合それまでの厚生年金分は老齢厚生年金としてもらえます。なので在職期間が長ければ長いほど多くもらえます。
それでも老後の生活にはギリギリのラインと言えますので、今のうちに生活レベルを見直し、しっかりと貯金や資産運用して老後に備える必要があります。※ちなみに貯蓄型保険等は手数料が高額なためお勧めしません。
備えはしっかり必要な自営業
さて、老後一番注意しないといけないのは元から自営業の方です。※サラリーマン時代が長い脱サラ自営業は上記の条件です。
自営業の方は国民年金である老齢基礎年金だけになります。したがって老いても働き続けるか、しっかりとした蓄えや資産運用などをするしかありません。
場合によっては生活保護を視野に入れましょう。(生活保護を受けるには条件があるためです)
さらに付け加えますと、子供がいない又は、受給要件を満たしていない子供のいる夫婦では配偶者が死亡しても遺族年金はもらえませんのでここも要注意です。※条件を満たせば寡婦年金または死亡一時金はもらえます。
自営業の方で若いうちなら是非、法人化を検討してみてください。合同会社なら「ひとり社長」も可能です。そして配偶者を雇用すれば報酬を経費にすることもできます。
法人化した場合は社長もサラリーマンとなり厚生年金になります。毎年法人税などかかりますが、それ以上のメリットはあると思います。



ちなみに合同会社の場合の社長の肩書きは「社長」ではなく「代表社員」になります。合同会社って聞き慣れないかもしれませんが、あのアップルジャパンやアマゾンジャパンも合同会社です。
果たして本当に年金はもらえるのか
年金の支給年が繰り下げられた問題。財政難ということもあるかもしれませんが、大きな理由は「みんなが長生きするようになった」からではないでしょうか。
巷で噂される「将来年金を支える人口が減るから年金は破綻する」と言う考え方は、あまりにも単純すぎと思います。なぜなら少なくとも年金は国内株式市場にて運用されているからです。
投資知識も経験も豊富で、はるかに優秀な方々が運用して着々と運用実績を伸ばしています。それはいわゆる「国が運営する投資信託」のようなものです。
たとえ国が直接介入はできなくとも、市場に大きな影響を与えられるほどの国という強力な後ろ盾のついたチート級の投資信託と言っても過言ではないでしょう。
しかも長生きすればするほど、積み立てた以上の払い戻しがあります。これは一般的な投資信託でも、民間保険会社の養老年金保険でも実現できない手厚い制度です。
人生100年時代と言われるような時代。いままで不治の病といわれた疾病も治せるようになり、それだけでなく長生きはリスクだと言われるような時代になりました。
長生きする可能性が高いのなら、ぜひこれを利用しない手はないんじゃないかと思いました。
年金は申請しないともらえない!
以下の記事も要チェックです。


上記リンク先記事に、もらい忘れチェック表がありますので思い当たる方は是非チェックしてください。
特に企業年金に加入されていた方は要注意です。企業年金は加入期間が1ヵ月でも生涯もらえる年金で、厚労省の調査によるともらい忘れている人が125万人もいるそうです。
また、年金には5年という時効があります。もらい忘れても申請すれば受給はできますが時効を過ぎた年金は貰えません。(国民年金法第102条第1項・厚生年金保険法第92条第1項)※やむを得ない事情により時効前に請求をすることができなかった場合は救済処置あり ※死亡一時金は2年
受給できる年金がある場合はおそらく年金機構から申請書類が送られてくるのでもらい忘れがないよう、もし解らなければお近くの年金事務所にお尋ねください。※要予約



今回の記事はいかがだったでしょうか。マイナポータルもねんきんネットも、まだログインしたことがない方はぜひ一度はログインしてみましょう。マイナポータルは確定申告や健康保険証などいろいろな機能があって、とても便利なのでおすすめです。