情報を得るための変遷
おっさんの悪い癖の一つである昔話をする事になり恐縮ですが、30年前までは何か知りたい事を得るための手段は「図書館や本屋で書籍を探す」または「知っている人を探して教えを乞う」だったんです。
しかし書籍を手に入れたとしても難解だったり、情報が古すぎて十分活用できなかったりすることもありました。
また人を探し当てたとしても双方の都合がつかなかったり、会いに行くにも電話するにしてもお金が必要で、もちろん書籍も人も探し当てられなかったら諦めるか自分で一から創るのどちらかでした。
そして20年ぐらい前からインターネット環境が整い出して、ウェブ検索で必要な情報が取り出せるようになりました。ただし、携帯電話ではまだまだ取り出せる情報に限りがあったりしてパソコンからでないと十分な情報を得られませんでした。それでも30年前とは比べ物にならないほど情報量やコストが格段に改善されました。
そして今、その情報は十分なほど溢れかえっています。PCだけでなくスマートフォンでいつでもどこでも閲覧できてオンデマンドで十分な量の情報を得ることができる時代になりました。
その中でもYouTubeは特筆すべき点で、文字や図解だけではなく動画でさらにわかりやすい解説が可能になりました。そして様々な講師の方も沢山生まれました。
おかげで例え同じテーマでも自分と相性の合う講師がだいたい見つかります。だから同じテーマであっても講師は沢山いた方が良いのです。そしてどの講師の方もどう説明したらわかってもらえるかを日々切磋琢磨して投稿してくれています。
本来は教えてもらうのはタダじゃないのだ
世の中で当たり前だと追われている残念な考え方の一つに「教えてもらうのはタダ」というのがあります。おそらくその考え方は義務教育の名残で、生徒は先生に聞くとすぐに教えてくれるという経験があったからでしょう。
でも考えてみてください。先生はお給料をもらっていて業務で教えているのです。義務教育では税金で、私立学校では親が学費を払い、学校は先生を雇い、生徒に教えています。
では社会に出ればどうでしょう。教えを乞うには当然受講料や相談料というお金がかかります。英会話やビジネススクールなどの身近なものから、弁護士へ個別の相談をする場合はかなり高額な相談料を支払う事になります。もちろん無料セミナーというものもありますが、無料である理由は自社製品の宣伝がメインであり、そこにノウハウや有益な情報はありません。
では会社の先輩がタダで教えてくれるのはなぜでしょう。先輩は後輩を教え育てる事で自身の負担を軽くしていき、その結果業務の効率化が促進され、会社の業績が伸びれば給料が増えるなど、巡り巡って自分に還ってくるからです。
無料(タダ)で講習が受けられるタダ学
ではYouTubeはどうでしょう。YouTuber講師にはお金を払っていませんが毎日のように有益な情報が惜しみなくアップされています。当然人気のある講師にはチャンネル登録者がどんどん増えます。登録者が増えればYouTubeからの広告収入が得られ、同時に自社の宣伝を行う事にもなります。その結果講師にとっての授業料や宣伝効果を手に入れることになります。
だから視聴者には授業料を求めません。その代わり高評価や視聴者の数を求めますし、高評価や視聴者数を伸ばすため有料級の情報であっても惜しみなくアップするのです。
また講師の中ではオンラインサロンを開設している場合もあり、同じ悩みや目的を持った者同士と交流ができるようになりました。オンラインサロンは有料で、その運営費はサーバーの維持費であったり、リアルサロンを設けている場合は家賃やスタッフなどの経費だったりします。
一昔前では一旦授業料を支払って受講しても思うように成果を得られず「こんなはずでは…」と後悔することもあったでしょう。でも今やいろんな講師がYouTubeの中にいらっしゃいます。いくつか受講してみて、自分と相性のいい講師を見つけ、さらに同志が集まるオンラインサロンに参加する。とても良い時代になりました。
ここがいいよねYouTuber講師
まずYouTuber講師の良いところは
- 広告を我慢すれば無料である
- 知りたい情報は検索すればだいたい出てくる
- いろんな講師のお試し受講や掛け持ち受講ができる
- 聞き漏らしたり、わかりにくかった場面もロールバックして反復学習できる
- 暇な時にいつでも受講できる
- 講師にメッセージを送ると、ごく稀に返答メッセージをくれることもある
- 見るだけでなく作業しながら聴くこともできる
- テロップで同音異義語や聞き違いなどの不具合を防ぐ
- オンラインサロンがあれば参加することで同じ目標を持つ仲間が見つかる
- 今まで興味がなかったことも動画を見て始めるきっかけになることがある
良いところばかりではアレなのでダメな面もあげます
- 広告がうざい
- いつでも見られる=安心してなかなか見ない
- 収録時間の都合で知りたい内容がザックリなものが多い
- もう少し突っ込んだ解説が欲しい場合、結局専門家へ相談する事になる
- 高額な有料オンラインサロンへ誘導されることもある
- テロップの誤字がある
- 広告の入るタイミングが不自然で萎える
- 30分以上は長く感じて視聴をやめることがある
- やっぱり広告がうざい(←プレミアム入れよ)
じゅうえんもYouTubeの恩恵を受けてなんとか独立を果たしました。今では自由な働き方を満喫できています。そして不安なく過ごせているのもYouTubeから得た情報で不安材料を片っ端から片付けてきたからです。
またほとんどの内容は初心者にもわかりやすく構成されていますので、いざ行動に移してみると細かい相談事や疑問が生まれてきます。その際はオンラインサロンの仲間や専門家に相談すればきっと良い結果を得る事ができるでしょう。