20年以上経つキッチンの混合水栓が水漏れするようになりました。軽い気持ちでパッキンの交換だけで済むだろうと調べていたら、想像以上に厄介なことが分かりましたので混合水栓の交換を検討されている方の参考になれば幸いです。
分解して確かめる
混合水栓とは一つのレバーでお湯と水道水を出し分けたり温度を調節できる蛇口です。

その混合水栓の根本からじわじわ水が染み出してくるようになりました。どうせパッキンの交換で済むだろうと軽く思っていたのですが、YouTube等で調べてみたところ機構が予想以上に複雑で、パッキンだけの問題ではないことがわかりました。まずは分解してどこが悪いのか調べることにします。※素人なので各部品の名称は適当です。すみません。
まずはシンク下の収納扉を開けて中を覗き込むと、この蛇口の「お湯」と「水」の止水栓が2つありますのでそれぞれ閉めます。これをしておかないと混合水栓を外した途端に大変なことになります。
水を出す方向にレバーを倒すと隙間が現れ、その隙間の奥にネジが見えたのでドライバーで外します。

ネジを外すとレバーが取れますので、レバー下の金属カバーを回して外します。ところが20年も経つとこの金属カバーが水垢で固着してびくともしません。なので金属カバーを金槌でガンガン叩いて固着した水垢を壊し、ようやく回すことができました。

カートリッジはレバーの上げ下げで水量調節。横へ回すことで温水と水の混合比を変えられる構造になっています。
初めはこのパッキンとカートリッジを交換すれば良いと思っていましたが、写真でもお分かりのようにサビだらけで交換してもあと何年持つやら不明なのと、カートリッジだけで4,000円ぐらいするので、ここは思い切って新品に交換することになりました。
古い混合水栓を取り外す
新しい混合水栓に交換する前に古い方を撤去しなくてはいけません。混合水栓の固定タイプは大きく分けて3タイプになると思います。

10年以上前なのでおそらくナット式かボルト式だと思うんですが、確かめてみましょう。

はい!ボルト式でした。ちょっと厄介そうですね。手を奥に突っ込まないと触れない位置ですし、見ながら作業なんてできません。とりあえずボルトあたりを触ってみると・・・ん?

なんということでしょう!手で回せるレバーがついているではありませんか!

こいつはラッキーでした!硬かったので苦労はしましたが専用工具を買ったりせずに無事外すことができました。
配管は銅製で固くて思うように曲げられず穴から引き抜くのは困難でした。まあどうせ廃棄してしまうのでペンチで潰して片方を無理やり曲げながら取り出しました。
混合水栓を購入

選ぶなら「上面施工」と表記のあるものがおすすめです。素人でも取り付けしやすいのが特徴です。混合水栓の耐用年数は15年ぐらいと見ておいた方が良いと思いますので、取り外すことを考える上でも「上面施工」はおすすめです。
説明書もわかりやすく、ゆっくりやっても取り付けは10分程度で完了しました。
混合水栓はいろいろな機能の物がありますが高機能なものほど非常に高価です。そして耐用年数はどれもあまり変わらず15年ぐらいだと思います。何故ならパッキンや機構を劣化させる水垢(電気ポットなどにこびりつく石のように硬くなった水道水のミネラル分)などの問題があるからです。
また蛇口が伸ばせるタイプなどもありますが、その場合はシンク下の収納にホースのたるみ部分が降りて来ますので物をあまり置けない場合もあります。
取り付けチェックを済ませたら、止水栓を少しだけ回して水漏れがないかチェックします。そしてレバーを出水にゆっくり動かして空気を少しづつ抜きます。一気に出すと水鉄砲のようにズドン!と噴射するのでびっくりしますよ><
ここでポイントですが止水栓は全開にしないでください!。まずはレバーを全開にして強すぎない程度になるよう止水栓の方で水量を調節します。
ちなみに私は水道の元栓も全開にしていません。全開にすると勢いが強すぎるので水道代に影響がある(ついつい出しすぎちゃう)のと、もしもの時に止めるまで時間がかかる、洗濯機などが起こすウォーターハンマー現象を少しでも抑える為です。(あまり効果がないかもしれませんが)
排水口もチェック
混合水栓を取り付けた後、チェックしていたらシンク下の排水口あたりからぽたぽた水が漏れていたので排水トラップを外してみます。やっぱりゴムパッキンが劣化して硬くなり、ヒビだらけでした。早速大きめのホームセンターへ現物持って出かけました。

水回り関連のコーナーで同じサイズのゴムパッキンを発見して購入。取り付ける前にパッキンが当たる部分を十分きれいにして取り付けます。これで水漏れの不具合は全て解消しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

今回のDIYいかがでしたでしょうか?混合水栓は浄水器機能付きやおしゃれなデザインなど色々あるので、変えてみると便利になったり健康に貢献したりするのでぜひチャレンジしてみてください。