こちらもよくあるショートメールで送られてきた迷惑メールです。
やまと運輸よりお荷物を発送しましたが、宛先不明です、
ヤマト運輸でもなくクロネコヤマトでもなく「やまと運輸」となっています。

とりあえず国税庁法人番号公表サイトで法人名を検索してみましょう。

ちなみに国税庁法人番号公表サイトは実在する法人を全て網羅しているので、もし疑わしい会社からアクセスあった場合は法人名を検索してみると実在か架空かがすぐにわかります。ご参考まで。
カタカナのヤマトではなく「やまと運輸」で1件ヒットしました。名前は実在する法人ですが依頼したショップとは場所がかけ離れています。それに手配した運送会社はヤマトさんとは違うので完全にあやしいです。
おそらくヤマトさんを偽装しようとしてひらがなにしたのに、それでも実在する法人名になったようで、たぶんここの会社さんもいい迷惑を被っていることでしょう。なので余計な問い合わせはしないようにしましょう。(この会社さんも被害者です)
ショートメールのリンク先はSSLなしのURL(https:のsが無い)そしてドメインが.co.JPではありません。ヤマト運輸さんの注意喚起ページではドメインに.comは使っていないとのことです。
ちなみに「やまと運輸」さんも.jpドメインだったのでこれも違います。


迷惑メールかどうかわからなかったら?
迷惑メールには読んだものをパニックに陥れて正常な判断をさせないようにする心理テクニックが用いられています。なので、ますは焦らずに以下の手順で確認しましょう。
1.決してメールのリンクを利用しない
たとえ思い当たるサービスだったとしても決してメールのリンクを利用しないようにしましょう。コピーしてもダメです。過去にサービスのブックマークを保存していたらそこからログインしましょう。
またブックマークをしていなかった場合は、サービス名を検索してトップに来るサイトであればほぼ正規のサービスです。メジャーなサービスであれば、さすがにgoogleさんも正規サイトを差し置いて詐欺サイトを検索結果のトップに持ってくるようなことはないでしょう。※最近では検索トップにも詐欺サイトが出てきてしまうことがあるようです。
メールのリンク先がhttpsになっていても「鍵マークが出るので安心」というわけではありません。SSLとはサイトとのやりとりが暗号化されて安全な送受信を行っているだけで、そのサイトが安全である保証ではありません。
2.そのメールあなた宛ですか?
迷惑メールは不特定多数の人に同じ文章を一斉に送信するので、宛名が明記されていません。
「お客様各位」「ご利用のお客様へ」「ユーザー各位」などとなっています。正規のメールであれば具体的に「○山△太郎様」などと明記されていればます。
ただ、手の込んだところでは宛名にメールアドレスや、アドレスの頭の文字列(ユーザー名)を抽出して宛名にしている場合もありますので注意してください。
例)abcdef@ghijk.co.jp宛に「abcdef@ghijk.co.jp 様」←メールアドレスを抽出
例)abcdef@ghijk.co.jp宛に「abcdef 様」←メールアドレスの@より前の部分を抽出
3.決してメールの番号に返信や電話をしない
ショートメールは決して返信しないようにしましょう。ショートメールの番号は勝手に番号を悪用されたり、ランダムにチョイスした個人の携帯番号だったりするので、返信しても事情を知らない相手から怒られるだけです。
4.おかしな日本語
メールの文章を読んでみて、日本語がおかしいと思われたらそれはほぼ迷惑メールでしょう。
このメールも「〜宛先不明です、下記より〜」の部分でそこは読点「、」じゃなく句点「。」でしょ?
とこんな短い文章でさえ違和感が漂っています。
でも最近日本語のしっかりしているメールも見かけるのでこれだけで判断しづらくなりました。たぶん正規のメールから文章をコピペして使っていたりするので厄介です。
あやしいサービスにも御用心
もしアクセスしてしまうと被害に乗じて「迷惑メールの被害から救済します」というあやしいサービスに引っ掛かる可能性もあります。
迷惑メールとわからずにアクセスし、後日「こういったメールにアクセスしませんでしたか?それは詐欺サイトです。リストに個人情報が登録されてしまったので料金を払えばこちらで削除します。」と電話なりメールなりで持ちかけてきます。
もちろん詐欺ですからそんなことはありません。
アプリをダウンロードさせようとする
中にはこのサービスを利用するにはアプリが必要などとインストールを促してくる場合があるので絶対やめましょう。